階段と天井
HIOS新本社プロジェクト
既存の建物は、日本の古い基準で建てられ、天井が低く、開口や廊下、階段が狭く、薄暗い閉鎖的な印象を持っており、それらを解消するために、動線と構成を思考し、広く、明るい空間をつくる為のレイアウトを生む事が大切であった。社員とビジターの動線を明確化し、それぞれに属する空間を構成した上で、建物内の自然採光の向上を計画。自然採光は、社員への健康を配慮すると共に、照明負荷の低減も目的とした。
企業の顔となる、メインエントランスへ、広い開口を設け、吹抜けと折り上げ天井を造り、建物の印象を、明るく開放的な空間へと改新した。既存建物の外壁開口を活かし、ガラス壁へと変え、その空間へ吹抜けを新たに設けることで、1階エントランス・ラウンジ、更には、2階ショールームと応接室にも自然光の採りこみを可能とした。
その広く明るいメインエントランスには、「HIOSの象徴である電動ドライバーで、天空から締められた“ネジ”」のイメージから生まれた螺旋階段がシンボルとして存在する。その螺旋階段は、1階ラウンジから2階ショールームへとつながり、大切なビジターをお迎えする新たな動線を生みだす。