人、光、風をつなぐ花ブロック

Breeze block design
フタバソウ

『フタバソウ』は、“小路とつながる集合住宅”をコンセプトに、「その土地や住人にとって、愛着が湧く居心地の良い空間とは何か」を追求した。

フタバソウを設計するにあたり、小路との繋がりを考察する上で、人が住む環境において、閉鎖的な空間は適していないと考え花ブロックを使用することとした。
花ブロックは、沖縄従来のフクギの防風林の代わりとして、強い日射を塞ぎつつ、風を通し、目隠しの役割も果たしている。

この建物で使用した花ブロックは、2種類の三角形で構成され、沖縄で金型から製作したオリジナルである。デザインは日本の伝統的な竹細工の編み柄をモチーフとし、文化の融合を図った。

温みのある表情を生み出す花ブロックを建物の階段室、各居室テラスへ配置することで、近隣とのつながりを保ちながら、プライバシーを守り、採光と風通しも確保する。

花ブロックを通した採光により、日中は建物内へ影絵のような彩りをつくり、日没後は建物自体が行燈(あんどん)のように小路を照らす。

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施工協力: 山内コンクリートブロック
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Photo: Yoshihiro Koitani



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         Photo: Yasuhiro Hamazaki