境界線を無限化した、光と風、庭と共存する家

甲府の家
House in Kofu

Location: Kofu Japan
Program: Private house
Size: 150qm
Year: 2013
Note: Proposal

甲府市近郊へ、両親の隣の敷地へ親子で住む一軒家を設計。

広く大きな庭を持つ敷地の南側からは、裏富士を眺めることが出来るロケーションである。
その方角にゆとりのある居間と中庭を中心とし、この家は、どの空間からも庭を眺め楽しむことができる部屋の配置とした。
屋根の形状は、折り紙の鷹のようにシャープなレイヤーにすることで、軒や採光窓によって日射を操る機能となり、
長い廊下は、庭との繋がり、且つプライベート、パブリックの境界線の役割を果たし、動線、光と風をコントロールしている。

まず、敷地から玄関へのアプローチは、庭を眺めながら進む。
玄関を入ると、直線の長廊下の奥から柔らかな光が差し込み、まるで旅館を訪れたような佇まいのある印象を受ける。

この長廊下とリビングの仕切りは、引戸となっており、自由な開閉で、プライベートとパブリックを分ける境界線の役割を果たし、その上の屋根の傾斜を変えることで、光や空気の流れを調整している。
家族が集うリビング、ダイニングや、客間にもなる和室、どの部屋からも、常に庭を眺めることができる。さらに縁側を設けることで、日常生活で庭を楽しむ、くつろぎの空間となっている。

人の心地よさ自然との融合を叶えた家が生まれる。

Plan

Roof plan

Day light analysis